⑧戦う女性は疲弊している

 いきなり全然違う話ですが、後からちゃんと回収されていくから安心してください。。。熱くてめんどくさそうだなと思ったら飛ばしてください。。。

 

 結婚して名前が変わり、妊娠して体調と体重、体型の変化に翻弄され、気を失うほどの痛みで子を産み、その後不眠不休の育児生活に突入。生活リズムもホルモンバランスも変わり、不安と戸惑いの中、泣きわめく、しかし守るべき存在を前に日々奮闘する女性。

 

 大袈裟に書いた・・・?こともないな、本当に、女性として生きてきて、結婚、出産、育児は、女性の忍耐力を試すかのような、沢山の変化と肉体的な痛みや疲労が伴っていると思う。私は我慢できないタイプだし自由がないと死んでしまう性格だから、次生まれるときは絶対男に生まれたい。

(神様に「女性としてイマイチ人生をまっとうしなかったから、アナタやり直し。」ってまた女に生まれるだろうか・・・)

 

 就職して数年経ったら「結婚はどうなの?」と言われ、結婚したらすぐ「子供は?」と言われ、産んだら「きょうだいは?」と言われ、きょうだいができても「女の子は?もうひとり頑張ったら?」と言われる。そして社会からは「女性ももっと働いて」と言われるものの、小さい子供がいると働く場所も時間も限られてくるし、預ける目処がないと仕事も決められない。そして預ける場所を探すと今度は「先に仕事が決まってないと申し込めない」と言われる。

 

 それでも何とか都合をつけて、ますます多くの女性が働きに出ているのに、PTAはこれまで通り結局ほとんど母親に仕事が回ってくる。仕事の調整つけて行事の手伝いするのも母親中心。そして予想もしなかった人間関係の渦に巻き込まれてしまったりする。

 

 母親って、非常にストレスがたまる、たまるの当たり前やろっていうぐらいいろんな不条理をこらえながら、子供の成長や笑顔を糧に日々頑張っていると思うんです。真面目な人が育児ノイローゼになるのわかるよ。これはこの国のせいなのか何なのか断言はできないけど、いろんなものが母親を追い詰める。○歳児検診とかも、車検ですかみたいな、条件クリアしなければチェックされて別室に呼ばれて。ここができてない云々言われて、自分のせいじゃないかと落ち込んだり。

 

 そんな母親やっている自分に、彼らの曲ってビックリするほど元気をくれたのです(ようやくWEST出てきた)。

 

 最初、なんじゃこれって思ってた、いわゆる「トンチキソング」なるものが、実は元気の源になるんです。一番つらい時、家を出たくない時、「ええじゃないか」を聴いたら、「色々面倒やし、しんどいこともあるけど、私も生きてる、子どもたちも生きてる、それでええやんな!」って思えた。いちばん大切な幸せが叶っているなら、あとはどうでも「ええじゃないか」って言われている気がした。だから彼らのこの曲は、これからも私にとっては神曲で。他の曲も山程好きなのたくさんあるけど、これだけは特別です。容赦ない正のエネルギーを浴びせられる。真ん中でニカって笑ってる重岡くんの太陽みたいな笑顔がさらに力をくれる。重岡君中心に集まる6人のギュウギュウ具合もまた、いいんだよね。

 

 それと、WESTVで号泣した「間違っちゃいない」。

 

 育児、特に一人目って、親も初めての経験ばかり。「これぐらいでいいか」がわからない。友達に聞いて察することもあるけど、それが逆に不安を煽ることもあって、ずーっと、模範解答もない問題に、手探りで答えて、周りを見て自分は大丈夫かって間違い探しをしているような、そんな感じで。長男は言葉が遅かったから不安だった上に、1年の担任にけちょんけちょんに言われ、泣きながら夜通し旦那と話し合ったこともあったな。自分が子供にしていること、これで合ってんの?わからへん。誰もわからへんけど、せめて誰かに「それでいいよ」って言われたいよ。そんな気持ちを常に持っていました。今も持っている。

 だから、この歌を聴いたときに、サビで何回も間違っちゃいない「よな?」って自問自答する感じが、すごくぐっと来た。「君は間違っていない」って断言する形じゃなくて、「間違ってないよな」って自分を確認するような歌詞が、この不安な心境をわかって、共感してすくいあげてくれる表現な気がしたから。歌ってる俺も不安なんやでって、言っているような気がするから。そして重岡君もこんな気持ちになったことがあるんだなって、彼の見方がまた少し変わりました。ふざける割に案外気にしいの真面目な子なんやろなとは思っていたけど、音楽とか文学的なところもセンスが凄いなと感心しました。あと熱い。めっちゃ熱い、まさに少年漫画の青春みたいな、そんな気持ちを大人になってもちゃんと持っている人だと。何かを諦めたり切り替えたりするのが上手なだけが、大人だとは思わない。いろんな価値観があふれる社会の中で、自分の芯を守り抜けるのもカッコいい大人だと(私は)思うので、重岡君の曲も人柄も、とても好きだなと思いました。

 

 何より彼等自身が、結成の時から今まで茨の道だったと思う。それをかき分けてここまで来た人達だということが、逆境を乗り越えてきた人達だということが、しんどい自分の状況も、自分次第で何か変わるかもしれない、そういう希望をくれた。

 

 7人のデビューがまず大きな山だったけど、それが叶った後も、初めてのドームが決まったときは「席が埋まらないだろう」と揶揄されたらしいし、バレーボールのサポーターに決まったときも「ジャニーズいらない」とスポーツファンの方から敬遠されたり。実力の割に事務所が積極的にバックアップしている感じも受けなかったし、かなりタフな6年間を送ってきた人達だと思う。

 

 でもいつも明るいんだよね。出世する人しない人という番組で判明したけど、彼らは人が失敗しても責めずに、その時自分ができることを前向きに考えられる人の集まりらしい。自分の持ち味を理解して、タイミングを見て引いたり出たりができる、自分個人じゃなくて自分の活躍を「チーム全体」に還元できる人達なんだとわかった。そういう彼らを見てるとさ、仕事でも家庭でも保護者との関係でも、自分たちもこうありたいなって思わされた。理想かもしれないけど、彼らは自力で7人のデビューを実現してグループの和もしっかり築いている。自分も文句言わないでできることから、自分から変えていかないとな、と前向きな気持になれた。

 

 ママジャス民は彼らの認知度が上がればもっともっと増えていくと思う。パパジャニという素敵な番組でも、彼らの素の様子があますところなく垂れ流されていて、それがまた癒やされるのよね。母業に必要。彼らはビタミンでありエナジードリンク。私にはもうライフラインに近い(笑)。これまで知らなかった時間を巻き戻したい(そしたらライブの一つも行けてたかもしれん・・・)。

 

私のようなママジャス民が若い彼等になぜか共感してしまう理由はまだある。次回それを書きます。