湧いてきた謎の感情とその理由

 最近新曲披露で歌番組で歌う事が多い彼ら。彼らはいつも生歌だ。それはとても素晴らしい事だし、歌番組で、ダンスメインで歌は音源というパフォーマンスをあまり好まない私には、最高に嬉しい事でもあるのだが。生は同じ声を二度と届けれらない貴重さもあるものの、リスクもあるのだ。調子が悪かったらそのまま垂れ流されるからだ。

 

 基本彼らは垂れ流しが一番魅力的だ。パパジャニで素のやり取りをずっとカメラに収められているが、狙わなくても面白いし、人柄の良さが溢れ出る。メイクしても可愛いけどすっぴんが一番可愛い女性のようだ。最高じゃないか。

 

 CDTVでの歌唱はエモさ極まって音程が不安定な所があった。ただ、聴いたらわかるけれど音痴の人が外すのとは明らかに違う。コントロールが上手くいってない、またはフル歌唱だったので普段披露しないパートまでする事になり、そこで少し崩れたんだなと感じた。ただし、この日の歌唱は思いの外称賛の声もあり、メッセージ性の高い歌詞もあいまって、彼らのエネルギーを受けて涙した人、魂を感じた人、たくさんいたようだ。まさかの加藤登紀子さんがコメントしていたのには驚愕したが。

 

 その日のブログで神山君と中間君が歌について書いていた。荒削りだし悔しさもあったと。WESTが普通のアイドルとちょっと違うなと思うのは、いわゆる、アイドルとファンとの間に明らかに一枚壁を設ける人達(殿上人のような手の届かないキラキラした存在であろうとする人達、それももちろん定義としては王道でまっとうである)ではないという事だ。彼らがこの日記を書く事で、「エゴサしてるのかな」「スタッフさんから何か聞いたのかな」などと考えてしまった。エゴサしてるとしたら、一部のファン?の心ない声も聞こえてしまったのかなと。何なら自分の呟きだって目にされてるかもしれない。そう思わせること自体、あまり従来のジャニーズアイドルにない感じだなと思うのだ。握手会やハイタッチ会がなくても、ワンクッション置いて彼らにメッセージが伝わっているような、そんな気にさせてくれる。

 

 だから今日Mステでまた生歌披露とうことで、多少なり自分もなぜか緊張してしまった。さながら参観日前の親の気持ちのようだ。何でアイドルにこんな気持ちにならなあかんねん。自分でも引くわと思った。

 

 ただこの感情、彼らが生で歌うから湧くの。歌は口パクでダンスメインのグループなら、それならこんな緊張感は不必要。でも彼らはずっとこの緊張感、プレッシャーと何年も戦いながらやってきた。悔しい思いもたくさんしただろう。マイクトラブルも音響の悪さもヘッドセットと手持ちマイクでの違いと。どんなに踊っても音源被せないし(流石に被せていいんじゃないって曲もあるけど、びっくりするほどしない。。。)。この経験のあるなしって後後、割と他のグループと致命的な差になっていくと思う。他と扱いが違うおかげで、彼らは実力をどんどんつけてこれからも良い意味でアイドルらしからぬ道を進んでいくだろうなあと思う。そして気がついたらとてつもなく高い山のてっぺんにいるんだろう。パパジャニという最強の設定を持つバラエティ番組をもらえ、プロデューサーさんを虜にし、雑誌編集部も贔屓にしちゃう根っからのナイスガイな彼ら。明るい未来しか見えないな。ファンが変に焦らなければ大丈夫。彼らは10周年にどうありたいかのビジョンを持って、そこから逆算で動いてる気がするから(正しい仕事の進め方、夢の叶え方、だと思う)。