彼がいるから

一昨年のFINE BOYS9月号の表紙、重岡大毅。昨年のFINE BOYS9月号の表紙、重岡大毅

今年のFINE BOYS9月号の表紙、ジャニーズWEST

 

実はこの3誌に共通点があるのだ。一つはもちろん全てに重岡君が出ている事と、もう一つは

「普通」というワードがテーマに使われているという事。

 

ちなみにMyojoの重岡君テーマの写真館も、テーマは「普通」だった。

 

これ、偶然ではないよね。重岡君からの提案があったのか、雑誌側からなのか不明だけど。

重岡君には「普通」という単語がつきまとう。

 

いや、彼はわかっていてこの普通をまとっているのではないかと思っている。普通が最高で最強だと、知っているから。

グループの夢を叶えるためには。

 

国民的になるには一般の人の共感を得なければならない。一般の人の共感を得るには?   どこにでもいそうな人当たりの良いニイちゃん。このイメージが非常に重要なのだ。    すましていたら鼻につく。カッコ良すぎても「そんな服アンタだから似合うんだろ」と思われうる。これは共感とは程遠い。

 

重岡君は髪を染めない。ピアスもしない。スタイルは一般的。綺麗な顔をしているが日本人らしい顔立ちだ。服装もラフ。高いお店で豪遊することもない。テレビのお仕事をしている以外は、非常に庶民的な生活を送っている(ように見える)。だからなのか、役者として求めらる役柄も、「出ているのをキャアキャア言いながら見る」事務所枠的な軽いドラマではなく、社会派だったり本格派だったり、重岡君の普通の感覚や雰囲気を求められる作品が多い。

 

正直彼の能力を考えたら全然普通じゃないと思うし、あの感性は天才的だとすら思う。重岡君はでも、どんなに売れても、この、普通の似合う重岡大毅像を失いたくないと思っているはず。それが国民に親しみを感じさせ、グループに国民的という肩書きをもたらす最大の肝だということを、賢明な彼はだいぶ前からわかっている気がする。飲み歩いたり遊び歩いたりしないのも、あまりに芸能人的感覚に慣れてしまうと、普通を忘れてしまうからではないだろうか。

 

普通である事を最大に生かしたと思ったのは、5周年イベントの挨拶だ。彼はファンに話しかけるように、関西弁で話し始めた。それはもう一方的な挨拶ではなく、心通わせる友達と会話しているかのような錯覚を覚えた。そしてその話の中でも、「本当はこんな風に人前で喋る人間じゃないねん、俺ら、ていうか特に俺。」と、笑いながら話していた。その、本心で話しててるんだなと明らかに伝わるトーン、話しぶりに、彼は正真正銘挨拶そのまんまの人なんだろうと思った。そしてそれがたまらなく輝いていた。キラキラとは少し違う。内側からじわっと出てくる人としての、内面の輝き。あれが演じたキャラだったとするなら、それはそれで天晴すぎるし、むしろどこまでも騙し続けて欲しいと思うぐらい。

 

・・・ここまでの文は、Fine Boysの表紙WESTの情報解禁のときに書いた。そして今日、7月25日。重岡君が24時間テレビドラマの主役を演じることが伝えられた。

 

今年はWESTが見つかる年なんだな。彼らはあとは見つかるだけだって、知った時からそう思い続けてたけど、今年は大々的に見つかる年なんだわ。未知の疫病が流行り未曾有の事態で混沌とする2020だけど、年明けに彼らが気合い十分で息巻いていたように、やっぱりWESTイヤーになるんじゃないのかな。そしてやっぱりセンターの重岡君がバンときた。いつかなと思っていたけど、ついに来たね。

 

雨にも負けず風にも負けず、事務所のプッシュや流行に身を任せず、自分達の道をコツコツ切り拓いてきた彼らには、周りの動向に左右されない強さがある。ピンチをチャンスにできる人ってこういう人達だよ。

 

これからますます楽しみになってきたね。ファンとしては心して応援しないといけない局面に差し掛かってきた気がする(有名になるということは諸刃の剣だからね)。だけど彼らの絆を考えたら、多少のアップダウンはスパイスレベルだと思う。一番の試練を最初に乗り越えてるから。